ストランド ビースト。 ストランドビーストの現在―2019年― » 北海道大学 科学技術コミュニケーション研究室 川本グループ

テオ・ヤンセン展 Theo Jansen|MBS毎日放送

ストランド ビースト

ビーストと一緒に歩いてみませんか。 テオ・ヤンセンが生み出す、あの世界的に有名な動く立体作品がアートサイエンスミュージアムにやってきます。 東南アジアでは初の展覧会です。 オランダ人彫刻家テオ・ヤンセンは、ストランドビーストまたは「ビーチ・アニマル」と呼ばれる、風力で動く機械を、28年間にわたって設計し、組み立てています。 彼はこの作品を「新種生物」であると説明しています。 芸術、科学、エンジニアリング、パフォーマンスを具現化した、素晴らしい作品です。 レオナルド・ダ・ヴィンチの精神を引き継ぐヤンセンは、まずは物理学者として修業を積み、それから画家になり、最後に彫刻の世界に入りました。 彼が今までに生み出した30匹を超えるストランドビーストは、風力を利用してまるで生き物のように自力で歩きます。 これらの制作には、彼の芸術と科学の分野における経験が大いに生かされています。 ヤンセンは当初、高潮による洪水の解決策としてストランドビーストを考案しました。 風力で砂浜を歩き回りながら砂を押したり積み上げたりすることで岸に自然の堤防を築く生き物、というのが当初の構想でした。 4つのセクションに分けられたこの展示では、最新の動くストランドビーストから、「化石化」した過去のビーストまで、13匹の大型ストランドビーストが集結。 動画、スケッチ、模型などの幅広いコレクションとともにご覧いただけます。 ストランドビーストの原型となったヤンセンの想像的なビジョンに始まり、ストランドビーストのユニークな動きの背景にある科学と、ビーストたちの進化の原動力となっているプロセスをひも解きます。 さらに、ビーストの形や機能が劇的に発展してきた様子をご覧いただけます。 砂浜を歩くこの生き物はもはや、最初に考案された際の実用的マシンを超え、人類が生み出した新種動物のレベルに発展しています。 この展示を締めくくるのは、シンガポール在住のアーティスト、イザベル・デジューによるコミッション作品Backyard Labです。 ヤンセンと同様に、デジューの作品も日常的な素材を使ってトライ アンド エラーと実験を繰り返しながら創作されています。 ストランドビーストの蘇生は毎日行われます。 詳細は以下に記載のスケジュールをご覧ください。 Backyard Labは、シンガポール在住のアーティスト、イザベル・デジューによる新作のインスタレーションです。 この展示のためにアートサイエンスミュージアムのコミッションとして制作されました。 このインスタレーションは、テオ・ヤンセンの思想にインスピレーションを受けたあるアーティストの物語を語っています。 訪れる人々が、スケッチから模型作り、試作と失敗、実験まで、創作のプロセスを体験できるようになっています。 このインスタレーションの中心は、アイディアが生まれ、機械が作られるセントラルモバイルラボです。 これは、様々な素材やツールからスケッチや模型まで、創作のプロセスがひも解かれる重要な場所です。 また、この疑似ラボラトリーでは、The Machine That Never Fails、The Self- Tickling Machine、The Bird-Activated Scarecrowといった完成作品も展示されています。 各作品のアイディアとマニフェストを、説明ビデオ、スケッチ、完成品の形で伝えます。 Public Guided Tours English Public Guided Tours Saturdays - 30 June 5. 00pm - 5. 00pm - 5. 00pm - 3. 30pm - 3. 45pm Venue: Exhibition Entrance, Level 3 Join us for a fascinating tour through the universe of Theo Jansen, featuring animations of his famed strandbeests and rich insights into how mathematical formulas and seemingly-ordinary materials create extraordinary creatures with a life of their own. Up to 25 participants on a first-come, first-served basis. Registration stickers will be given out five minutes before tour begins at exhibition entrance. Minibeest Meetup Saturday - 30 June, 28 July 3pm Venue: Rainbow Room, Basement 2 An opportunity for strandbeest fans to meet up and assemble a minibeest, whilst learning about the role of holy numbers in making beests move. Finish the session with a minibeest race and make sure to capture the moment when your minibeest crosses the finish line! Up to 20 participants on a first-come, first-served basis. Please register at Museum Retail Shop. テオ・ヤンセン 1948年、オランダ生まれ は、デルフト工科大学で物理学を学んだものの、途中で芸術の道に転向しました。 そして、風景画家としてキャリアをスタートしましたが、有名になったきっかけは「UFO」をオランダで飛ばしたことでした。 1980年のこの「UFO」は、軽いフレームにビニールシートを張って作ったものでした。 工学分野での経験や科学に対する情熱が、徐々に彼の芸術家としての方向性を形作ってきました。 そんなヤンセンの最も有名な作品が、ストランドビーストです。 彼はストランドビーストをオランダの海岸で作り続けています。 ヤンセンは自身の作品を世界中で展示してきました。 今までに展示された代表的な場所は、次の通りです。 アメリカ サンフランシスコのエクスプロラトリアム、アメリカ マサチューセッツのピーボディ エセックス博物館、東京の日本科学未来館、フランス パリのシテ科学産業博物館、同じくパリのパレ ド トーキョー、スペイン マドリードのソフィア王妃芸術センター、イギリス ロンドンの現代美術館、オランダのアムステルダム市立美術館。 ヤンセンはこれまで、『ザ ニューヨーカー』、『ニューヨーク タイムズ』、BBC、『ワイアード』など、多数のメディアで紹介されてきました。 また、彼のTEDトークは400万回以上再生されています。 ストランドビーストは、『ザ・シンプソンズ』の作中にも登場しています。 詳細については、をご覧ください。 イザベル・デジューはシンガポール在住のアーティストです。 分子生物学のバックグラウンド 1995年、英国エディンバラ大学分子生物学博士号取得 を持ち、2010年にはシンガポールのラサール芸術大学で美術学修士号を取得しました。 イザベルの研究は「遺棄」、「遺物」、「失敗」と、それらの科学的研究における機能、そして創作における変化が持つ力に対する強い信念に基づいています。 イザベルは、芸術と科学、双方の活動から類似点を引き出し、科学を想起させる芸術作品を創作しています。 イザベルの作品は、動画やインスタレーション、そして哲学の分野である「パタフィジックス」、または「空想科学」の精巧な技術を使ったレクチャーの形をとっています。 2000年に科学研究を離れて以降、イザベルは芸術的技術に磨きをかけ、幼い子供たちにドローイングや工作を教えることに専念しています。 教えることは彼女の活動にとって重要な要素であるため、彼女のスタジオで行われている実験はどれも学生が自由に参加できるように公開されています。 卓越した芸術的才能や熟練技術を創造的なビジョンと一体化すべく、Audemars Piguetは常に努力してまいりました。 そんな中、独創性、革新性、そして自立心をさらに高めるため、Audemars Piguetは2013年にアート バーゼルとパートナーシップを結びました。 そのパートナーシップに基づいて、香港、バーゼル、マイアミビーチで開催される世界随一の現代アートショーを支援しております。 また、提携開始以来、Audemars Piguetはアート バーゼルの3つのショーにおいて革新的なコンセプトを表明し続けています。 ショーには、Audemars Piguetの伝統や原点を独創的に表現できるアーティストを招待しています。 Audemars Piguetが支援しているプロジェクトでは、当社の文化的・地理的な原点に基づいて自由に作品を創作できる機会をアーティストたちに提供しています。 これらのプロジェクトは、当社が持つ深い価値を象徴するものであると同時に、お互いに伝えるべきことがたくさんある両者が意義のある対話を行える場でもあります。 アート バーゼル マイアミビーチ2014のショーでは、Audemars Piguetはテオ・ヤンセンのストランドビーストを共同出展いたしました。 風力を受けた立体作品が、マイアミビーチの海岸を動物のように歩き回る様子は圧巻でした。 この高度で魅力的な生き物がもたらす、アーティストにしか生み出せない要素からは、Audemars Piguetも時計開発の真髄において大いに刺激を受けています。 詳細については、をご覧ください。

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「ストランドビーストに会ってきた!~テオ・ヤンセン展」れいぽんのブログ | れいぽんのページ

ストランド ビースト

せっかくのお休みなので札幌芸術の森美術館で開催されている『テオ・ヤンセン展』に出かけてきました。 テオ・ヤンセンさんの作品群はテレビCMでも放映されていましたからご存知の方も多いのではないでしょうか。 私も結構前から興味があっていつかは実物を見てみたいと思っていましたが、なかなか機会がありませんでした。 ここは草花も多く歩くだけでもいい気分転換になります。 5m キネティックアートなので当然動くのですが動力は自然の「風力」のみ。 美術館での展示は室内なのでコンプレッサーを使用しています。 15メートル程もある構造物がたったこれだけの素材で強度を保ったまま破綻も見せずに滑らかに動く様子はちょっと感動的ですらあります。 生まれ故郷のオランダの海岸の強い海風を受けて力強く砂浜を走り回る本来の姿は公式動画でも見ることが出来ます。 興味のある方はぜひどうぞ。 それにこのビーストは塩ビ製の電気コード絶縁チューブや結束バンド、ペットボトルなどごくありふれた素材のみで構成されているというのも驚きです。 落ちたバンパーを止めるのに使っているあのバンドと同じ 笑 苦労や工夫の痕跡、手わざの凄さが見て取れる構造。 2m 中庭いっぱいに展示されています。 大きさのデータは頭では分かっているはずですが目の前にすると「大きい!」 アニマリス・オルディス 2. 私も動かしてみましたがスムーズでびっくり。 小学生ぐらいの子供でも問題なく動いていました。 物理学者でもあるヤンセンさんの作品は当然、ジャンルとしては理系のアートという事になるのでしょうがこれらの作品をご本人が「生命体」として扱っているのがまた面白いです。 浜辺で生まれたビーストは過酷な海辺で「生きて」いけるよう改良を重ねられます。 十分適応ができその使命が果たされたときは「死」を宣告され墓場 倉庫だそうです に連れていかれ部品は「化石」になるとか。 世界中への伝播を「繁殖」と定義していたりと「理系」の作品と哲学的なアプローチのギャップがまた魅力的。 ヤンセンさんは「私達は自然界の奇跡の中で生きているのだと強く自覚します…」と述べています。 ちなみにストランドビーストはごく初期の歩行についてのアルゴリズムの確立以外は設計にコンピューターを使用していないそうです。 工業用ロボットの滑らかな無駄のない動きも美しいですが『ストランドビースト』の動きはより生々しく妖艶な美しさを感じます。 久方ぶりの文化的?な休日の午後になりました。 「テオ・ヤンセン展」の開催は9月1日まです。

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ウィンド・ウォーカー: テオ・ヤンセンの「ストランドビースト」

ストランド ビースト

彼の創りあげた「ストランドビースト(Strandbeest=浜辺の獣を意味するオランダ語。 英語だとbeach animal)は、遠目には巨大な昆虫や先史時代のマンモスの骨格に見えることもあるが、柔らかいプラスチック・チューブに粘着テープなど現代の工業化時代の素材でできている。 彼らは始め、アルゴリズムとしてコンピュータの内部に生まれたが、歩くためのエンジンやセンサー、また他のいかなる先進技術も備えていない。 ストランドビーストは、彼らの棲み家であるオランダの海岸でとらえた風と、湿った砂のおかげで移動することができるのだ。 イーペンブルグの研究室で、ヤンセンは生物進化の歴史を学び続けている。 それは、新世代のビーストたちにより大きな能力をあたえるためだ。 彼の夢はいつの日か、風を食べる生き物たちが自ら進化し、自然のサイクルに溶け込んだ新しい生物の一種として、地球に同化して生きる術を学ぶことにある。 ヤンセンの生き物の美しさを目にする者はだれでも、エンジニアであり科学者でありアーティストでもある彼の〈被造物〉が、なにか特別の存在であることに、はたと気づく。 だが、そのユニークな仕事は10年以上もの間、まったく陽の目を見ず、国際アート・コミュニティによって発見されたのは、ほんの最近のことに過ぎない。 この10年、急激なデジタル革命に目がくらみ、ロボット芸術の分野における彼の制作物を、同時代の他の人々の洗練された作品と見比べ、まるで前時代的なものと思い違いをしてきたためにほかならないためだろう。 だが今日のような、持続可能性の追求を念頭にした時代になると、技術と自然の共存が課題であるため、彼のデザイン戦略は突如、最重要視な成果として浮上してきているのは間違いない。

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