あえかなる 漢字。 波郷の薔薇: かささぎの旗

波郷の薔薇: かささぎの旗

あえかなる 漢字

旺文社古語辞典では、「あえか」には、次のような解説があります。 「か弱いようすだ、きゃしゃだ」…その後に「語感」の説明があり、さらに「参考」として、次の説明があります。 あえかは中古でも特に「源氏物語」と「紫式部日記」の中で、おもに若い女性についての表現に用いられた。 下二段動詞の「落ゆ(あゆ)=コボレ落チル」の連用形に接尾語「か」のついたものか。 があります。 上記を勘案して、「あえかな」は「落えかな」とすることもできそうですね。 (むろん常用漢字表等に載せられているものではありません。 )と言いながら、「あえか」のか弱く儚げなイメージと「落」の荒いイメージがちょっと合いませんが。 むしろ、「儚かな」などとする方がイメージ的にはいいですよね。 ただ、ほとんどの人が存在を知らないようなこの「あえか」に新たに漢字を宛てたところで生きて使われることはないでしょうね。

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懐かしの旧制高校寮歌

あえかなる 漢字

あえかはか弱くなよなよとした様、頼りない様の意味です。 撰りはエリと読みます。 この句の背景については個人的によく知っております。 一見庭で薔薇を選り分けていて雷にあったと解釈しがちですが全く違います。 この句には銀座千疋やにてとの詞書が添えられています。 当時千疋やでは特別な日には花を扱っていたのだと記憶しています。 つまり花を扱っている場所で薔薇を選り分けているわけでして折っているわけではありません。 原句はオリではなくヲリです。 敢えて漢字にすれば居りです。 つまり あえかなる薔薇撰り居れば春の雷 になります。 雷を聞いた場所は庭ではなく銀座のど真中です。 生前作家の辻井喬さんと話す機会がありました。 氏は「命あまさず 小説石田波郷」を上梓する前でして構想を話してくれました。 この句を呼んだ時石田は歳上の女性編集者とロマンスの最中で彼女に贈る薔薇を銀座で撰んでいたのです。 薔薇には刺が有りますね。 剪定は鋏で行います。 折りません。 あえかなる薔薇を選り分けて「いたら」銀座の街に春の雷が鳴るの意味です。

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5月9日(金曜日) あえかなる白きうすものまなじりの火かげの栄(はえ)の詛(のろ)はしき君(みだれ髪): kingstone page(新)

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ようこさん、ありがとうございます。 じつは、私も今朝これを打ち込みながら、波郷の人生をささっと横切りまして、明治大学文芸科に横光利一の講義めあてで入学したこと、松山の実家は農家だったこと、上京してからはお医者さまの俳人水原秋櫻子の経済的庇護のもと、馬酔木の編集事務を手伝ってたことなどを知りました。 わたしが知ってるのは、石橋秀野という山本健吉の最初の妻だった俳人の所属した「鶴」 昭和12年創刊 って俳句結社時代だけでした。 数年前、深大寺まで行きながら、波郷のお墓へ行きそびれたことは、とても残念でした。 年末に、山田みづえ解説の波郷句集を入手しました。 秀野を調べていた時、一度はざざっと目を通していたのです。 しかし、俳句全集に載っているものには、背景の説明とか一切ありませんし、ルビもありません。 当然ながら。 それが、山田みづえ編では付されている。 いくつか自分がこころのなかでこうよむと思っていたのと、ちがう読みをする句がありました。 それ、みづえ氏に尋ねてみたい気がします。 以前の私なら、ずけずけと聞くのでしょうが、もうそこまで若くはありません。 だんだんこういうふうになっていくのでしょうね。 さみしいような、あんしんなような。 投稿: かささぎ.

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