コロナ ウイルス コウモリ。 【コロナ 苦闘と共生】コウモリ体内、ウイルス変異 人への感染ルート、謎多く

2019新型コロナウイルス

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世界を混乱に陥れている新型コロナウイルス。 その発生元は、SARSなどの原因となったコロナウイルスや、エボラウイルスなどと同様、コウモリが宿主なのではないかと言われている。 しかしこうした報道を見るなかで、不思議に思ったことはないだろうか。 今回の大流行も原因は… 過去にコロナウイルスが流行した例が参考になるとするなら、武漢発祥である新型コロナウイルスの感染源はコウモリの可能性がある。 ニューヨークに本部がある非営利団体「エコヘルス・アライアンス」の代表で、中国で15年間、動物から人間に感染する病気を研究してきたピーター・ダスザックはこう話す。 「新型コロナウイルスの感染源はまだ特定はされていませんが、それがコウモリであることを示す、かなり有力な証拠があがっているんです。 中国に生息するキクガシラコウモリではないかと思われます」 キクガシラコウモリとは、大きいもので体重約30gのごく一般的なコウモリだ。 ダスザックの言うことが正しければ、コウモリが宿主である他のさまざまなウイルスに、新型コロナウイルスも仲間入りすることになる。 SARS(重症急性呼吸器症候群)もMERS(中東呼吸器症候群)も、さらには大量の豚を死に追いやった致死性疾患の原因も、コウモリが起源のコロナウイルスだった。 最強すぎるコウモリ コウモリは、多くのウイルスを宿していながら病に侵されずにいられる。 彼らはマールブルグウイルス、ニパウイルス、ヘンドラウイルスの自然宿主だ。 これらのウイルスは、アフリカ、マレーシア、バングラデシュ、オーストラリアでヒトからヒトに感染する病気を流行らせた。 また、エボラウイルスの自然宿主でもあると考えられている。 さらに狂犬病のウイルスの宿主でもあるが、これに関しては、コウモリも影響を受けている。 他の哺乳類を凌ぐこの「ウイルスに対する耐性の高さ」は、コウモリが持つ多くの特性のひとつだ。

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中国・山東第一医科大学の研究チームが、「これまでに報告された中で最も SARS-CoV-2 に近いゲノムの領域を持つコウモリコロナウイルスが、野生のコウモリから見つかった」と発表しました。 この発見により、新型コロナウイルスが人工的に作られたのではなく、自然から発生した可能性が高まると見られています。 sciencedirect. sciencealert. 一方で、「新型コロナウイルスは遺伝子操作により人工的に生み出された」とする考えも一部で広がりを見せていますが、この説には専門家から懐疑的な意見が挙がっています。 「新型コロナウイルスは人為的に作られた」という陰謀論に科学者が反論 - GIGAZINE そんな中、山東第一医科大学の微生物学者Weifeng Shi氏らの研究チームが、「2019年5〜10月に中国の雲南省で捕獲されたコウモリ227匹から、コウモリ由来の新しいコロナウイルスを特定しました」と報告しました。 この新しいコウモリコロナウイルスは「RmYN02」と呼ばれており、遺伝子解析の結果ゲノムの93. 3%がSARS-CoV-2と一致したとのこと。 特に、「1ab」と呼ばれるゲノムの領域における一致率は97. 2%にのぼっており、これまで報告された中で最もSARS-CoV-2に近いウイルスでした。 ただし、SARS-CoV-2が人間の細胞に侵入する際に使用するタンパク質を合成するゲノムに関しては、RmYN02との一致率は61. 3%と低いことから、人間に感染するおそれはほとんどないとのこと。 また、SARS-CoV-2の直接の祖先である可能性も低いそうです。 一方、RmYN02とSARS-CoV-2との間には極めて似通った特徴があることも分かっています。 SARS-CoV-2が持つスパイクタンパク質 Sタンパク質 には、「S1/S2サブユニット」と呼ばれるタンパク質が存在していますが、この2つのサブユニットの接合部には4つのアミノ酸が挿入されているとのこと。 そして、RmYN02にも同様にアミノ酸が挿入されている様子が観察されました。 S1とS2のサブユニットにアミノ酸が挿入される現象は非常に珍しいことから、これまで「SARS-CoV-2は人工的に作られたものだ」とする説の強力な根拠とされてきました。 しかし、同様の現象が自然界で見つかったRmYN02にも起きていることが今回の発見で確かめられたため、SARS-CoV-2が自然な進化の過程で発生したことが一層強く裏付けられていると研究チームは指摘しています。 しかも、RmYN02とSARS-CoV-2のS1/S2接合部に挿入されていたアミノ酸はそれぞれ異なるものだったことから、2種のウイルスにおけるアミノ酸の挿入現象は個別に発生したものだということが示唆されているとのことです。 Shi氏は「SARS-CoV-2が発見されて以来、このウイルスの起源は実験室だという疑わしい意見が多く投げかけられていました。 これは、S1/S2の挿入現象が極めて珍しいことに立脚した主張でしたが、我々の発見はこうした現象が野生生物の体内で自然に起きるということを非常に明確に示しています」と述べました。 なお、Shi氏によるとゲノム全体で見た場合ではRaTG13というウイルスが最もSARS-CoV-2に近く、その一致率は96. 1%とのこと。 しかし、RaTG13もRmYN02もSARS-CoV-2の直接の祖先ではないとされていることから、Shi氏は「さらに多くの野生動物からサンプルを収集することで、よりSARS-CoV-2に近いウイルスや、直接の祖先が見つかると考えられます」と指摘し、さらなる研究の重要性を強調しました。 外部サイト.

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パンデミックするコロナウイルスはなぜコウモリが多いのか?

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日本ウイルス学会は新型コロナウイルス 2019-nCoV について正確な情報を提供し、医療施設、一般市民の皆様の予防、対策に役立てていただくことを願っております。 1.ウイルス学的な特徴: コロナウイルスはプラス鎖一本鎖のRNAをウイルスゲノムとして有するエンベロープウイルスです。 ウイルス粒子は直径 約100-200 nmで、S スパイク 、M マトリックス 、E エンベロープ の3つの蛋白質で構成されています。 S蛋白質は細胞側の受容体(ウイルス蛋白質を鍵とするとその鍵穴)と結合して、細胞内への侵入に必要な蛋白質です。 コロナウイルスのゲノムRNAは約3万塩基とRNAウイルスの中で最長なのが特徴です。 ヒトに感染するコロナウイルスとしては、風邪の原因ウイルスとしてヒトコロナウイルス229E、OC43、NL63、HKU-1の4種類、そして、重篤な肺炎を引き起こす2002年に発生した重症急性呼吸器症候群 SARS コロナウイルスと2012年に発生した中東呼吸器症候群 MERS コロナウイルスの2種類が知られています。 すなわちSARSコロナウイルで得られた科学的知見を新型コロナウイルスに応用することで、基礎・応用研究を迅速に行うことができ、新型コロナウイルスのウイルス学的特徴を素早く明らかにすることができます。 2.症状: この新型コロナウイルスにより、現在(2月8日)までに、全世界で34,896人が感染(その内、724人が死亡)したと報告されています。 臨床症状は、頭痛、高熱、倦怠感、咳などのインフルエンザ様症状から、重症例では呼吸困難を主訴とする肺炎に進行します。 もっとも新型コロナウイルスは発生から1か月余りで、SARSコロナウイルスの総感染者数を超えるほど感染が拡大していますので、引き続き厳重な感染防御対策が必要です。 3.治療薬やワクチン: ウイルス感染症ですから抗生物質(抗菌薬)が無効ですが、まず、解熱や呼吸補助などの対症療法がとられます。 そして、ウイルスの感染を抑える抗ウイルス剤として、新型コロナウイルスに有効であると承認された薬剤、そして、もちろんワクチンはありません。 先日、本学会員の国立感染症研究所竹田誠部長と松山州徳室長らの研究グループにより、日本で新型コロナウイルスが分離できたことから、今後この分離ウイルスを用いて治療薬やワクチンの開発が飛躍的に進むことが期待されます。 4.検査体制: 新型コロナウイルスの検査はウイルス遺伝子を増幅するPCR法、あるいは定量的PCRにより陽性サンプルの検出が行われています。 現在、臨床現場でそのまま使える迅速診断試薬の開発が急ピッチで進められています。 5.自然宿主: 新型コロナウイルスの遺伝子配列は、SARSコロナウイルスに近く、さらにコウモリ由来のSARS様コロナウイルスにも相同性があることから、おそらくコウモリがこの新型コロナウイルスの起源となったウイルスを保持していると考えられています。 しかし、この新型コロナウイルスがコウモリから直接ヒトに感染するようになったのか、あるいは、その間に別の宿主がいるのかどうかはまだ不明です。 6.予防: 新型コロナウイルスはエンベロープウイルスですのでアルコールなどで感染力を失うことが知られています。 必要以上に恐れる必要はありませんが、手洗い・うがい・マスクなどの基本的な感染症予防を行うことが公衆衛生上重要です。 7.コロナウイルスの今後: コロナウイルスは様々な動物でその感染が報告されています。 SARSコロナウイルス、MERSコロナウイル、新型コロナウイルスのように、約10年ごとに突如出現し、大混乱を引き起こします。 今後も新たなコロナウイルスが出現してくる可能が十分考えられますので、本学会としましても引き続きコロナウイルスに関する研究、情報収集に取り組んで参ります。 (関連リンク) 厚生労働省 国立感染症研究所 日本感染症学会 WHO(世界保健機関) Copyright C 2020 The Japanese Society for Virology All Rights Reserved.

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