異 世界 の 主役 は 我々 だ 7。 魔界の主役は我々だ!

異世界の主役は我々だ!とは (イセカイノシュヤクハワレワレダとは) [単語記事]

異 世界 の 主役 は 我々 だ 7

確実に壊れ始めているシナリオの中で、俺たちは進んだ。 恐らく、彼と会えば核戦争が始まる。 「お、着いたぁ」 呑気に背伸びをして、シャオロンが言う。 「……でかい店やなあ」 コネシマも、驚いたようにその建物を見上げた。 「努力してたもんな…」 [newpage] 「うんうん。 自分の夢のために汗水流してたな」 そんな会話の中に、俺は蚊帳の外で。 でも、そんなこと、今はどうでもよかった。 さすがに、ゲームの中の俺のように、他人の努力に唾を吐くような人ではない、と思っている。 「入るか」 [newpage] 俺の言葉に、二人は大きく頷く。 「うん!」 「せやな。 入ろうか」 目の前にある、大きな扉に手をかける。 軽く引いてみると、それは思いのほか簡単に開いた。 「いらっしゃいませー」 店の奥の方から、少し高めの声が届く。 この店の主の、ロボロの声だ。 [newpage] 「あ、大先生!」 俺に気づくと、ロボロは少し嬉しそうに、俺に声をかけた。 顔は見えないけれど、声の調子でわかる。 「おう、久しぶりやな」 「ほんまに!…あ、コネシマと、シャオロンも」 俺の後ろに立っていた二人に、ロボロは声をかける。 [newpage] その声も、変わらず嬉しそうだ。 「やっほー、来ちゃった」 「ほんま、いい店持ったな。 ロボロ」 二人が笑顔で話し始める。 ロボロも、それに応えるように、さらに明るい調子で話した。 これも、シナリオ上の会話のひとつに過ぎないのか。 ふと、そんなことを思う。 [newpage] 他人事のように言うけれど、このゲームの中では、自我を持った俺だって、製作者の掌で遊ばれている。 そのことに、少し苛立った。 俺は絶対に、このゲームに終わりをつくる。 たとえそれが、無謀なことだとしても。 「…大先生?」 「ん、どうした?」 [newpage] ロボロの見えない顔が、俺の顔を覗き込んでいる。 「……いや、大丈夫そうならええんや」 そう言って顔を上げたロボロに、俺は首を傾げる。 「俺、変な顔でもしてた?」 そう問いかけた俺に、ロボロは可笑しそうにくつくつと笑った。 「いや、そんなことはないよ。 ただ…」 [newpage] 「ただ?」 ロボロは、少し考える素振りを見せて、首を振る。 「ううん、なんでもない」 なんだか、同じことを前にも言われたような気がする。 そう思って、記憶を辿る。 ーーああ、コネシマにも言われたな。 ついさっき。 [newpage] 「何やねん…みんなして」 「え、みんなに言われとんの?」 ロボロが首を傾げる。 ただ、問いかけるその声は、何かを知っているような感じだった。 その違和感を不思議に思いつつ頷いてみせると、ロボロは、納得するように頷いた。 「なんか、分かる気がする」 そう言ったロボロに、今度は俺が問いかけた。 [newpage] 「なんでそう思う?」 顔は見えないから、今、カウンター越しにいる友人がどういう表情をしているかは分からない。 けれど、その動作で、考え込んでいるのだということは容易に想像がついた。 「それは、よく分からないけど」 しばらく考え込んだ後、ロボロの口から出てきたのは、そんな答えだった。 [newpage] 「でも、多分思ってることはみんな一緒だよ」 どういうことだろう。 どうしてそんなことが、この店主には分かるのだろう。 「……そうか」 曖昧に頷いた。 そうするしかなかった。 「うん」 ロボロも、頷き返してくれる。 忘れてはいけない。 彼らはあくまでも、 [newpage] 『偽物』だということ。 彼らは自我を持たない。 動かされている。 ふと、思い出す。 身体が、最初の頃より軽い。 思ったように動かなかった身体が、今は自分の意思で、しっかり動いている。 「……そろそろかな」 そう、誰かが呟いた。 それとほぼ同時に、耳を貫くような轟音が [newpage] 辺りに響いた。 「な、なんや!?」 「……始まったか」 ついに、この時が。 「始まったって、何が!?」 「核戦争だよ。 きっと、すぐ戦況も複雑になる」 「え……?」 この場にいる全員が、目前にある真実を信 [newpage] じ難いような顔で見つめている。 そうだろう。 俺だって、本来ならば逃げ出しているところだ。 だけど、そうもいかない。 「俺は、核シェルターに行く」 そう言って、踵を返そうとすると、誰かに肩を掴まれた。 ーーそれでいい。 「なんだ?」 [newpage] 振り返ると、コネシマがこちらを睨んでいた。 「お前、なんで核シェルターなんかあるんや」 「そりゃあ、父さんがエリート官僚だからだよ」 そう応えると、コネシマは掴んだ手に力を込めた。 「だからって、ここにいる俺たちを見捨て [newpage] ようってのか?!」 コネシマの後ろで、俺の友人たちが怯えた顔で見つめている。 ーーああ、そんな顔をしないでくれ。 そんな顔で、俺を見ないでくれ。 どうせ、全員は助けられない。 「あの核シェルターには、入れたとしても二人までが限界だ」 そんな状況で、助けられる人間は、ただ一人だ。 [newpage] 結局は、そいつが千年後には一国の王になっている。 「……っ」 コネシマの顔が、少し歪んだ。 きっと、お前は助かりたいんだろう。 どんな手を使ってでも。 しかし、そうすると他の友人を見捨てることになる。 それを、躊躇っているのだろう。 [newpage] すると、シャオロンが前へ出た。 そして、言ったのだ。 躊躇いもなく。 「コネシマ、お前が行けよ」 確実に壊れ始めているシナリオの中で、俺たちは進んだ。 恐らく、彼と会えば核戦争が始まる。 「お、着いたぁ」 呑気に背伸びをして、シャオロンが言う。 「……でかい店やなあ」 コネシマも、驚いたようにその建物を見上げた。 「努力してたもんな…」[newpage] 「うんうん。 自分の夢のために汗水流してたな」 そんな会話の中に、俺は蚊帳の外で。 でも、そんなこと、今はどうでもよかった。 さすがに、ゲームの中の俺のように、他人の努力に唾を吐くような人ではない、と思っている。 「入るか」[newpage] 俺の言葉に、二人は大きく頷く。 「うん!」 「せやな。 入ろうか」 目の前にある、大きな扉に手をかける。 軽く引いてみると、それは思いのほか簡単に開いた。 「いらっしゃいませー」 店の奥の方から、少し高めの声が届く。 この店の主の、ロボロの声だ。 [newpage] 「あ、大先生!」 俺に気づくと、ロボロは少し嬉しそうに、俺に声をかけた。 顔は見えないけれど、声の調子でわかる。 「おう、久しぶりやな」 「ほんまに!…あ、コネシマと、シャオロンも」 俺の後ろに立っていた二人に、ロボロは声をかける。 [newpage] その声も、変わらず嬉しそうだ。 「やっほー、来ちゃった」 「ほんま、いい店持ったな。 ロボロ」 二人が笑顔で話し始める。 ロボロも、それに応えるように、さらに明るい調子で話した。 これも、シナリオ上の会話のひとつに過ぎないのか。 ふと、そんなことを思う。 [newpage] 他人事のように言うけれど、このゲームの中では、自我を持った俺だって、製作者の掌で遊ばれている。 そのことに、少し苛立った。 俺は絶対に、このゲームに終わりをつくる。 たとえそれが、無謀なことだとしても。 「…大先生?」 「ん、どうした?」[newpage] ロボロの見えない顔が、俺の顔を覗き込んでいる。 「……いや、大丈夫そうならええんや」 そう言って顔を上げたロボロに、俺は首を傾げる。 「俺、変な顔でもしてた?」 そう問いかけた俺に、ロボロは可笑しそうにくつくつと笑った。 「いや、そんなことはないよ。 ただ…」[newpage] 「ただ?」 ロボロは、少し考える素振りを見せて、首を振る。 「ううん、なんでもない」 なんだか、同じことを前にも言われたような気がする。 そう思って、記憶を辿る。 ーーああ、コネシマにも言われたな。 ついさっき。 [newpage] 「何やねん…みんなして」 「え、みんなに言われとんの?」 ロボロが首を傾げる。 ただ、問いかけるその声は、何かを知っているような感じだった。 その違和感を不思議に思いつつ頷いてみせると、ロボロは、納得するように頷いた。 「なんか、分かる気がする」 そう言ったロボロに、今度は俺が問いかけた。 [newpage] 「なんでそう思う?」 顔は見えないから、今、カウンター越しにいる友人がどういう表情をしているかは分からない。 けれど、その動作で、考え込んでいるのだということは容易に想像がついた。 「それは、よく分からないけど」 しばらく考え込んだ後、ロボロの口から出てきたのは、そんな答えだった。 [newpage] 「でも、多分思ってることはみんな一緒だよ」 どういうことだろう。 どうしてそんなことが、この店主には分かるのだろう。 「……そうか」 曖昧に頷いた。 そうするしかなかった。 「うん」 ロボロも、頷き返してくれる。 忘れてはいけない。 彼らはあくまでも、[newpage] 『偽物』だということ。 彼らは自我を持たない。 動かされている。 ふと、思い出す。 身体が、最初の頃より軽い。 思ったように動かなかった身体が、今は自分の意思で、しっかり動いている。 「……そろそろかな」 そう、誰かが呟いた。 それとほぼ同時に、耳を貫くような轟音が[newpage] 辺りに響いた。 「な、なんや!?」 「……始まったか」 ついに、この時が。 「始まったって、何が!?」 「核戦争だよ。 きっと、すぐ戦況も複雑になる」 「え……?」 この場にいる全員が、目前にある真実を信[newpage] じ難いような顔で見つめている。 そうだろう。 俺だって、本来ならば逃げ出しているところだ。 だけど、そうもいかない。 「俺は、核シェルターに行く」 そう言って、踵を返そうとすると、誰かに肩を掴まれた。 ーーそれでいい。 「なんだ?」[newpage] 振り返ると、コネシマがこちらを睨んでいた。 「お前、なんで核シェルターなんかあるんや」 「そりゃあ、父さんがエリート官僚だからだよ」 そう応えると、コネシマは掴んだ手に力を込めた。 「だからって、ここにいる俺たちを見捨て[newpage] ようってのか?!」 コネシマの後ろで、俺の友人たちが怯えた顔で見つめている。 ーーああ、そんな顔をしないでくれ。 そんな顔で、俺を見ないでくれ。 どうせ、全員は助けられない。 「あの核シェルターには、入れたとしても二人までが限界だ」 そんな状況で、助けられる人間は、ただ一人だ。 [newpage] 結局は、そいつが千年後には一国の王になっている。 「……っ」 コネシマの顔が、少し歪んだ。 きっと、お前は助かりたいんだろう。 どんな手を使ってでも。 しかし、そうすると他の友人を見捨てることになる。 それを、躊躇っているのだろう。 [newpage] すると、シャオロンが前へ出た。 そして、言ったのだ。 躊躇いもなく。 「コネシマ、お前が行けよ」.

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